ハゲ・薄毛を「魅せる」社長の日記

美薄毛研究家・劣等感マーケターの松本圭司が日々感じたこと、考えたことを不定期に発信中!

「イノベーションのジレンマ」は即ち、「リーダー選抜のジレンマ」に他ならない

今日は関西の並み居る大手企業のIT部門の役員や管理職、約50名の方々に「新しいアイディアの創出のためにIT部門が貢献できること」というテーマで話をさせて頂いた。

会社員時代にIT部門で働いたことも無いし、ビジコンでろくな成績上げてないヤツがこんな場でエラそうな顔して話をする資格なんてゼロ以下なのだが(^^;)、ま、色々な経緯もあっての登壇。

で、どんなことを話したかと言うと、こんなこと(一部):

ハーバード・ビジネススクールのクレイトン・クリステンセン教授が「イノベーションのジレンマ」を世の中に示したのが1997年、それからもう20年以上が経過している。

その間、日本の大企業から驚くようなイノベーション、ビジネスモデルが出てこなかったのは、「イノベーションのジレンマ」のせいではなく、「リーダー選抜のジレンマ」のせいなのではないかと。

新しいアイディアを試す、カタチにするのは「失敗」の連続だ。先輩起業家達を見ていてもそうだ。それはきっとベンチャーも大企業も変わらない。にも関わらず、創業経営者が経営している組織ではない組織で経営陣になる人材はどちらかというと「失敗」しなかった人材、つまり優秀な人が選抜される。当たり前だ。失敗ばかりしている人材を昇進させたら、周囲も納得しないだろう。

そんな失敗したことのない人材が「失敗」する可能性のある案件にGO判断出来るかというと多分、多くの場合、出来ない、しない、する訳ない。優秀な人材に共通して圧倒的に不足してるのは「自ら汚れて失敗した経験の数と、失敗への免疫」なのではないかと思う。いいか悪いかともかく、起業家の修羅場は会社員の修羅場と質が違う。前者は間違いなく生活がかかっている。この点は見逃せない。これは3年前の自分が考えなかったこと。

だから、新しいアイディアを実現したり、イノベーションを起こすなら失敗をした経験があり、部下の失敗を許容、容認できる人材がトップに立たない限り難しいと思うという内容。

要は「イノベーションのジレンマ」は即ち、「リーダー選抜のジレンマ」に他ならないという持論をエラそうに話してしまった苦笑

リスクも取らず、当事者になることもなく、批評・評論・感想だけ、のほほんとタレてるのが一番マヌケでイヤなので、しっかり当事者として足元固めてやるべきことをやろう。

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