ハゲ・薄毛を「魅せる」社長の日記

美薄毛研究家・劣等感マーケターの松本圭司が日々感じたこと、考えたことを不定期に発信中!

人類の薄毛との闘いの歴史:古代ギリシャ&古代ローマ

前回のこのテーマでの投稿では古代エジプトで始まった薄毛との闘いについて書きましたが、今回は古代ギリシャ古代ローマでの闘い、といっても人間対人間ではなく、人間対薄毛の、になりますが、書いてみたいと思います(笑)

古代ギリシャ

近代医学の開祖とも言うべきヒポクラテス(紀元前460年頃 - 紀元前370年頃)は自身の薄毛に対して、様々な治療を試みたそうです。アヘンとセイヨウワサビ、鳩の糞、アオゲイトウという植物、各種のスパイスなどを混ぜ合わせた薬を患部に塗ったそうです。しかし、「結局、本人を含む当時の知識人の生え際の後退を留める事は出来なかった」と伝えられています。

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ヒポクラテスWikipediaより)

もっとも、全部空振りには終わらなかったようで、去勢された男性が薄毛になっていないのに気づいたヒポクラテスは、どうしても薄毛を予防したいのなら去勢する手があると書き残しているそうです。事実、1995年に米デューク大学の研究で「去勢は薄毛抑制効果がある」と発表されました。

また、古代ギリシャの哲学者のアリストテレス(紀元前384年 - 紀元前322年)は抜け毛予防として頭にヤギの尿を塗っていたことが知られています。

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アリストテレスWikipediaより)

古代ローマ

古代ローマの皇帝であった、ジュリアス・シーザーカエサル)(紀元前100年 - 紀元前44年)は、髪が抜け始めると、あらゆる手立てを使って阻止しようとしました。

シーザーは絶世の美女と言われた、クレオパトラとは愛人関係にありましたが、彼女はシーザーの薄毛を受け容れ、各種療法を薦めていたそうです。具体的にはネズミと馬の歯、クマの脂肪などを配合したものだったそうですが、ほとんど効果は無かったとのことです。

いよいよシーザーは薄毛の進行が止まらないと悟ると薄毛部分を隠そうとしました。ローマ帝国では、闘技会での勝利者、中でも卓越した者には月桂冠が与えられる慣習がありましたが、彼は本来は戦勝時にしか付けられない月桂冠を、普段から被れるように元老院に嘆願したと伝えられています。

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ジュリアス・シーザーWikipediaより)

やはり興味深いのは、現在にまで名が知られる、医者、哲学者、権力者もその方面では絶大なる才能があったのにもかかわらず、薄毛に寄り添うことなく、激しく抵抗した痕跡があるというのが、この問題が何千年にも渡って戦ってきた歴史を物語っていると感じます。古代は人対人の闘いも激しかったでしょうが、それと同様、あるいはそれ以上に人対薄毛の闘いもハゲしかったのでしょう。