ハゲ・薄毛を「魅せる」社長の日記

美薄毛研究家・劣等感マーケターの松本圭司が日々感じたこと、考えたことを不定期に発信中!

外見にお金を使うことは「投資・消費・浪費」のどれなのか?

 先日「くるぶし出し男子」スタイルの大手商社・伊藤忠商事の若手男性達について投稿をしましたが、今から 2か月ほど前にこの伊藤忠商事の岡藤社長の「ニッポンのビジネスマン、なんで服に関心ないんやろ?」ということでインタビュー記事があったので、それについて考えてみました。

 まさか日本のビジネスマン全員が服に関心が無い訳ではないと思いますが、幾つかの理由は推測することは可能かと思います。私が考えている理由を下記に記します:

理由①:世帯消費の中での優先順位が低過ぎる

 岡藤社長もインタビューで

なんで服装に関心持たないんやろうなあ。余裕がないんやろか

とコメントされていますが、 例えば夫の配偶者である妻が財布を握っている場合、夫をオシャレにするということを「投資」と考えず、むしろ単なる「消費」程度にしか思っていない場合(最悪の場合「浪費」)、世帯全体としてリターンは無いと捉え、夫をオシャレにするよりも、子供の塾に通わせる教育費の方がリターンのある「投資」と考えるのであれば、日本人ビジネスマンがオシャレでなくとも何ら不思議は無いと考えられます。

 また、仮に世帯消費の財布を夫が握っていた場合でも、趣味や社内外の付き合いにお金が回ってしまっているのであれば、優先順位は自ずと低いものになるでしょう。

理由②:「もったいない」文化による新規購入の抑制 

 特に服がヘタっておらず、着用する分にはまだまだ十分機能を果たしている場合、トレンドが云々よりも、ここぞとばかりに日本が世界に誇る「MOTTAINAI」マインド効果により、もはや殆ど絶滅危惧種である「ダブルタック」のパンツなんて堂々と履けてしまうことが考えられます。

 

 ですが、私の経験上、この「ダブルタック」のパンツを履いている方達はそもそもファッションというアンテナやセンサーが無い場合が多く、「もったいない」以前に、そもそも自分のファッションが「ダサい」ことさえ気づいていないことが多いです。

 ヘタをすれば、上下スーツスタイルで革靴であるのにも関わらず、白靴下を履くのもおかしいと思っている人達もいます。ひょっとしたら、世代的にはマイケル・ジャクソンのファッションに憧れていて、何とも思っていないとかなのかもしれません(笑)

<投稿後に指摘して頂いた内容を反映します>
 ブログの読者の方からこんな指摘を頂きました:

ここ数年は、パンツのシルエットが、全体的に細身⇒わたり幅はゆとりがあってプリーツ(タック)入り(但し、膝から裾にかけは細め)、という変化が起きつつあって、ショップ等でもプリーツ入りのパンツを置く数が増えてきているように思います。

ameblo.jp

ビームスのクリエイティブディレクターの中村達也氏のブログですが、その辺りの流れが書いてあります。

私もファッション専用のインスタのアカウントを持っているのですが、
インスタで繋がっている、ある程度流行に敏感なファッション好きな人は、1プリーツや2プリーツのパンツを積極的に履かれている印象があります。 

 ということで、トレンドは毎年微妙に動いていっているので、アンテナを立てて置かないと、いけないということですね。読者の方に大事な指摘をして頂き、感謝感謝です。

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理由③:オシャレで他の人々と差をつけることが良しとされなかった文化・業界で育ってきた

 入社以来、会社での評価が「職務遂行能力の程度=仕事の出来る出来ない」だけで評価されてきたため、自分のファッションを初めとした外見で上司・先輩に目を付けられることで面倒な摩擦を起こしたくないという心理も働いているかもしれません。

 また、業界的に、あるいは社内風土としてオシャレな上司・先輩・同僚が生息していないことも考えられます。

まとめ

 ダサいよりも、オシャレであった方が良いことはオシャレに投資をしないビジネスマンもその配偶者も多少は認識していると思いますが、それなのに何故オシャレへの投資が行われないのか?

 それは日本のビジネス社会においてオシャレであったとしても、それは個人の趣味趣向の話であり、言わば「肉が好きか」「魚が好きか」、あるいは「リンゴが好きか」「バナナが好きか」程度の違いとしか認識されていないからだと思われます。

 伊藤忠の岡藤社長の「ニッポンのビジネスマン、なんで服に関心ないんやろ?」という疑問に対して回答は「オシャレであることで、どれだけの費用対効果があるかが定量的に説明出来るものが無いからです」ということになります。

 他の見方で考えてみたいと思います。

 例えば、英語によるコミュニケーション能力の一つの尺度となっているTOEICの点数が組織内での昇進・昇格の要件になっていれば、点数アップのためにビジネスマンは努力するでしょうし、特定の分野の技術・スキルを証明することが就職・転職の要件になるのであれば、自分のプライドをかけて頑張ることもあるかと思います。いずれにしても、ここで行われる努力は自分の能力・技術・スキルを証明することで「収入が上がるかもしれない」という期待値があるからに他ならないと考えられます。

 仮に岡藤社長が一流商社である伊藤忠商事の社長というポストに上り詰めた要素をご自分の「仕事のデキ具合」と「オシャレ具合」を分けられるのであれば、説得力を持たせることは出来るかもしれません。 

 以前の投稿でもご紹介した下記プレジデントオンラインでも、外見次第で生涯年収に大きく影響が生まれることが分かっていますが、現時点では外見の重要性が分かっている人は分かっている、分かっていない人は本当に分かっていないか、見て見ぬふりをしているというのが正直なところではないかと思います。

president.jp

 お金の使い方が「投資」「消費」「浪費」であるならば、現時点での多くのビジネスマンにとっては「消費」「浪費」くらいにしか思っていないか、「投資」する余裕が無いかのいずれかだと思います。

 従って、岡藤社長の言う「ニッポンのビジネスマンに服に関心を持たせる」には、現実的かどうかは置いておいて軽くこんな提言をしてみたいと思います:

  1. 人事評価制度に「オシャレ度」の360度評価の仕組みを入れる
  2. 1.によって反映された評価結果により、総収入にインパクトを設ける
  3. オシャレの仕方が分からない社員にノウハウが学べる場を提供する
  4. 夫の外見が家計に大いに影響があることを妻に知らしめるセミナーの開催
  5. トップマネジメントのファッションがダサい会社は全社的に世の中のトレンドに疎いケースが多いと感じるため、トップからの意識改革を実施

 本日も読んで頂き、誠にありがとうございました!^^