ハゲ・薄毛を「魅せる」社長の日記

美薄毛研究家・劣等感マーケターの松本圭司が日々感じたこと、考えたことを不定期に発信中!

変えられるもの・変えられないもの

最近は人間関係に関わる相談を受けることが多い。

私は「人」に関わる仕事をしているため、特に人同士の関わり方、即ち人間関係への関心は強い方かも知れない。

しかし、この「人間関係」とやらというものは、実に取り扱いの難しいものだと思う。

というのも一生を自分以外の人と関わらずに終える人もいないし、また自分を悩ますタネを蒔くのも自分以外の人だったりするからだ。

私は人間関係に関わる相談を受ける時に決まって言うことがある。それは「自分で変えられること」と、「自分で変えられないこと」を分けて考えるということだ。

前者については「自分」と「未来」は変えられるものとして考えるということだ。後者は「他人」と「過去」は変えられないものとして考えるということだ。

しかし、他人との関係が上手くいかない、いっていない人に「自分」を変えることを説明したところで既に精神的にまいってしまっていることも多い。そんなところに「自分を変えればいいんです」というアドバイスをしたところで、辛さが増幅するだけかも知れない。

だが、こういう例え話をしたら、「なるほど」と腹落ちして発想と行動の転換が図れるかも知れない。

左手でも右手でもいいので、目の前に出して欲しい。

手のひらを開いたままの状態のところに水を注ぐと当たり前だが、全ての水が手のひらからこぼれ落ちる。

しかし、手のひら開いたままの状態から、コップのように中心を窪ませるような形にしたところに水を注ぐとどうなるか。

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水は形を変えて、その窪みに残るはずだ。手のひらは人間関係に悩んでいる本人、水はその人の悩みのタネとなっている人だ。

なぜ、水は窪みに残るのか?

それは自分で手に窪みを作ったからに他ならない。

他人は直接的に変えられないかもしれないが、自分(手のひら)が変わると他人(水)が変わる可能性が出てくる。逆にいうと、自分が変わらなければ相手が変わるはずがない、とも言える。普通に考えれば分かるが、人と人との関係は極めて動的(ダイナミック=dynamic)なものであり、決して静的(スタティック=static)なものではない。

自分が変わり、相手もそれにつれて変わると、未来も変わる。変わらないことの一つとして冒頭に言及した「過去」も事実そのものは変わらないが、その事実に対する認識や捉え方を変えることは可能だ。

「自分」「未来」「他人」「過去」のうち前者二つは間違いなく自分の意思でどうにでもなる。後者の二つは変わらないように見えて、実は自分の捉え方、リフレーミング(ある出来事や物事を、今の見方とは違った見方をすることで、それらの意味を変化させて、気分や感情を変えること)を使えば変えることが出来る。