「普通」と交わると「普通」になる
誰とは言えないが、先日、とある起業家の人とメシ食う機会に恵まれた。実は数年前に初めてお会いしたことがあった人だったが、ひょんなことからサシでメシを食うことになったのだ。
その人は義理でメシを食わざるを得なかったことを除いて今年に入り、一度も他人とメシを食ったことが無いという。
その理由に驚いたというのと、なるほどと唸った。
彼曰く、「殆どが『普通』の人なのに、そんな人達とメシを食うと『普通』に染まってしまうのがイヤだから』だと。
学生時代にスゴく尖ってたヤツに数年ぶり、数十年ぶりに再会したら、「普通」のヤツになっていたという話を聞くことがあるが、あれも周りの「普通」に染まったということなのだろう。
で、「なぜ、この私とメシを食ってくれたのか?」と聞くと、「ハゲネタやってて『普通』な訳ないからですよ」と(笑)。
ちなみにこの彼は私と同年代だが、とある業界で彼が経営している会社が提供するサービスのクオリティは絶賛されている。
数年前にもスゴい自信を持って経営をしているなと思ったが、今回再会したらもっと自信を持ってやっていた。そして、こんなことを言っていた。
ビジネスは無差別級ですからね
確かにそうだ。今日参入した起業家も100年前からある超巨大企業も同じ土俵で闘っている。どんな技を仕掛け合うか。下馬評通り、大が小を潰すのか、それとも番狂わせで小の前にも大が土がつくのか。
儲け所が外から見て分かるビジネスはすぐにパクられる
これは「ストーリーとしての競争戦略」の中で一橋大学大学院・楠木建教授が言ってたことと同じことだ。「実は〜」という思いがけないところから儲けが出ていたという筋道を作れるかどうかって話だが、これを実践している経営者は実に少ないが、この人はそれをガチでやっている。
本質、本質というヤツほど終わってると思う
「本質ってことは人類が今まで経験してきたことを単に集約して言っていることに他ならない。それを周りの人達がふむふむと納得して聞いてくれている様子を見ていい気分になってるヤツに成長はない」と。
カルヴォや、自分を見つめ直す良い機会を与えてくれたこの人に感謝!