理容師・美容師はAI・ロボットによって代わられない!?①
今週はバタバタでブログの更新が滞ってしまった。と言っても何年も更新せずに来たことを考えたら大したことはないか(^^;)
他のブログのケチをつけるつもりは毛頭ないのだが、最後まで読んでみたら中身がスカスカ、これがあんたの主張、考えなのかいというくらい、クオリティの低いものが実に多いと感じる。だからこそ、私は書くからには可能な限り、読み応えのある、「なるほど!」とか時間使って読んでよかったと感じて頂ける内容を書くことを心掛けている。
もちろん万人に満足頂けることなんて書けっこないことは2冊ほど世の中に本を出してみれば分かるってもんだ。
とはいうものの、なかなか中身のあるものが書けず、繋ぎでツイッターにでも書きゃあいいのによと思われることも仕方なく載せることもあったし、今後もあるかもしれない。我ながら支離滅裂なこと言ってるが、出来るだけ中身のあることを書こうとしている、だから不定期な投稿になる、なので許して下さいということだ。
ってここまでは前置き。
他に途中まで書いてやめてるテーマが溜まっているのにも関わらずで大変申し訳ないのだが、今日は、理容師・美容師の将来について色々数字を使って考えてみたいと思う。
とは言っても、将来や未来を予測することは不可能に近い。
自分で決められるであろう明日の昼飯を前日昼に決めてるヤツも珍しいはずだ。にもかかわらず、明日の昼飯のメニューを予測できない。それと同じくらい、未来、しかも自分のコントロール下に無いことを予測することは難しいというもんだろう。
例えば、今の「ボディ・ポジティブ(欧米を中心に広がっている従来の美の基準から自由になって、自分の体形を受け入れようというムーブメント)の時代を10年前に予測することは誰もしていなかったし、それを数字でもって予測することなんぞ出来なかったはずだ。
なので、幾ら統計的手法をこねくり回したとしても余り意味が無いし、未来を当てることもできないだろう。しかし、こんな未来はあるんじゃないかと緩やかに予測し、それに備えてアクションを取ることは出来るだろう。
理容師・美容師の将来について考えてみるにあたってはこんな4つの切り口で見てみたい:
- 現在の理美容師と将来の成り手となる10代の人達の動態
- 理美容師の顧客となる人達の動態
- 理美容師に関わる技術と社会全体の動き
- こんな将来があるのではないかという勝手な想像
現在の理美容師と将来の成り手となる10代の人達の動態
この投稿を読んで下さっている皆さんは一体全国にどれくらいの数の理容師・美容師がいるかご存知だろうか?
下図にもある通り、平成30年(2018年)3月末時点で、理容師の数が全国で約22万人、美容師の数が約52万人となっている。
いきなり、22万人(理容師)、52万人(美容師)と言われても数字のイメージが湧かないかもしれない。
まず、22万人に近い数字として皆さんにとって馴染みがあるものとしては、全国にある「信号機」の数。これが平成28年度末で約20.8万基(
http://sentence.co.jp/2018/03/02/%E4%BA%A4%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E6%A9%9F%E6%95%B0/)だ。
次に52万人に近いインフラ・設備系の数だが、この記事を書いている時点(2019年5月25日)では見つけられなかったので近い人口で探してみたところ、東京の江東区(約51.3万人:平成30年)<参考:板橋区(約56.1万人:同)、杉並区(約56.4万人:同)>とほぼ同じ数といえそうだ。
ちなみに理容師と美容師を合わせた約74万人に近いのは、全国にある「エレベーター」の数(2017年度保守台数:74.8万台
https://www.n-elekyo.or.jp/about/elevatorjournal/pdf/Journal21-01_2.pdf)になる。
話は逸れるが、全国にいる薄毛男性の数とされる、約1300万人は全国にあるマンホールの数(約1,400万枚:http://www.kouhinigm.jp/gm/ul.html)とほぼ同じと考えてよさそうだ。「男性(man=マン)が穴(hole=ホール)があったら入りたいくらい恥ずかしい薄毛」と覚えればいいだろう(別に覚える必要もないが)。
この理容師・美容師の数を「多い!」と思うか、それとも「少ない!」と思うかは人それぞれだろうが、事実として少子高齢化が進むこの国で、平成30年度は前年度と比べ、理容師は減少しているものの、美容師は増えている。果たしてこれは対前年度で増えただけなのだろうか?これについては下記グラフをご覧頂ければ一目瞭然である。
理容師はここ数年年率で約1.5%ずつその数を減らしているのに対し、美容師は逆に年率で約1.5%ずつ増えていっている。理容所数・美容所数も理容師数・美容師数の増減に沿ってそれぞれ減少・増加しているのが分かる。今後もこのトレンドは継続していくのだろうか?