ハゲ・薄毛を「魅せる」社長の日記

美薄毛研究家・劣等感マーケターの松本圭司が日々感じたこと、考えたことを不定期に発信中!

カルヴォ的:本の選び方・読み方

あくまでもハゲ社長の寝言として聞いていただきたい。

一橋大学大学院・楠木建教授の「すべては好き嫌いからはじまる」の各章が「あくまでも個人的な好き嫌いの話として聞いていただきたい」となっていたのを参考にすることにした)

皆さんは本はどこで買うことが多いだろうか。

ターミナル駅にある大型書店だろうか、それとも駅に向かう途中のおっちゃんかおばちゃんが経営している個人書店みたいなところだろうか。それとも全ての本をAmazonで購入している方も多いかもしれない。

私も多くの場合、ターミナル駅か自宅の最寄り駅の書店で物色し、これぞと思ったものを購入することが多い。

人生の酸いも甘いも知った人達の中に「人生どんな人に出会ったか、どんな本に出会ったかで決まるよなー」と仰る方をお見受けすることがある。私も40も中盤を過ぎて同じようなことを感じるが、実はこの表現では十分表現し切れていない。

細かいかもしれないが、「人生どんな人に出会って、どんな付き合いをし、どんな本に出会って、どんな読み方をしたかで決まるよなー」っていうのが私の正確な気持ちの表し方になる。なぜなら、人に出会っただけでは何も得ていないだろうし、本に出会っただけでも何も吸収していないだろうと思うからだ。

ともあれ、まずは出会う人、出会う本の選択が大事となる。出会う人の話についてはまたいずれということで、今日は出会う本についてだ。繰り返すが、あくまでもハゲ社長の寝言程度に読んで頂きたい。

それにしても書店、しかもターミナル駅にあるような大型書店には山のように本が並んでいる。どうもググってみたりするとなんと日本で1日に発刊される書籍のタイトルは200タイトル以上らしい。これはどう考えてみても一人で世の中に出ている本、出てくる本を読むこと自体無理に決まっている。これだけのタイトルが出てくる中でベストセラーになるってことはスゴいことだ。

でも、よく考えてみたら分かることだが、ベストセラーになっているからといって、慌てて、他の人も読んでいるからといって読まなきゃいけないって話はない。ましてや魚や肉や野菜じゃあるまいし、鮮度が命とばかりに新刊を急いで読もうとする必要性はどこにもない。

むしろその他大多数の人達が読んでいない本をタイミングをずらして読んだ方が違う刺激を受けて行動に繋げられる可能性もあったりするのではないか。発刊当時に主張されていたことが、読むタイミングではそうとも言えない、言い切れないのではないかとギモンを持って読むことも出来るかもしれない。

たまに1ヶ月に読んでる本の数が多いことを自慢してる人がいるが、私からすれば、「で?」とか「は?」となる。本を沢山読むこと自体に価値を感じる人にとっては意味があるんだろうが、私にとって大事だと思うのは読んだ本を通じて何かが得られて、何かの行動に繋がったかだと思う。わんこそばの早食い競争じゃあるまいし、早く沢山読むよりも、麺のコシや蕎麦粉の香りをちゃんと味わって食う方が性に合ってる。

あと、Amazonのレビューや星の数は意味がない。ってことが最近分かってきた。

よくAmazonレビューの数が多い上に全て5つ星がついている書籍とかを見かけるが、あれはどう考えても著者がサクラを蒔いてるか、読者が著者に何らかの理由で忖度してるに決まってる。全員が全員満足してる状態なんかあるわけない。極端な話、絵本「ぐりとぐら」を5歳で読むのと、50歳で読むのとでは全く感想は違うはずだし、違っていないと困るってもんだろう。

つまり、読み手にとって「今」じゃないタイミングで手に取ってしまった場合においては、星の数は下がり、読み手の状況としてその本の内容がドンピシャだった場合は5つ星がつけられる。逆にいうと、読み手がタイトル・表紙・目次で選び間違えた場合は「相思相愛」とはならないのだ。

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かくいう私も自分の書籍が店頭に並んだ際には、出版社から書店の担当者がAmazonのレビューの点数を見て仕入れをする・しないを決めていると聞いて、なんならSNSAmazonでレビュー書いてくれと頼んだが、あれは愚かだった。

本はご縁があれば、手に取って読まれるというものだ。それを引き寄せる人の元に届くように出来ているのかもしれない。読み手側とすれば、出会うべきしてその本に出会っているはず。
先ほど、 「その他大多数の人達が読んでいない本をタイミングをずらして読んだ方が違う刺激を受けて行動に繋げられる可能性もあったりするのではないか。」と書いたが、当たり前だが、1日200タイトル以上も発刊される日本の書店において、どの本も書店の売り場に並び続けるということは稀だ。ってことは殆どの場合、先入先出法で過去に発刊されたものから売り場から消えていくのが自然の摂理となっている。

では、どうすればいいのか?

答えはカンタン。

ブックオフ」などの古本屋に行くのがいい。ベストセラーと言われているものは5冊、10冊と同じものが並んでいる。ああ、そういえばあの時、売れてたなとその時代を振り返ることも出来る。

古本屋は新刊ばかりが並んでいる書店と異なり、ある意味整理しきれていない状態で陳列されていることから、私の場合、本棚の端から上から下に目をスキャナーのようにして、横に移動していく。視線の動きとしてはジグザグになる。そして、この辺は今の自分に関心のある領域の本があるのではないかと当たりがつく辺りから、高精度スキャナーに仕様変更し、じっくりスキャンを続ける。そうして自分の目にかなった背表紙が視界に入ってきたときの「瞬間」はたまらないってもんだ。が、「表紙」を開いた瞬間、「思ってたのとちゃう!」と、まさに「拍子抜け」することもあるので、背表紙を捕まえてそのままレジにはいかないようにしないといけない。

ちなみに、私は読んだ本は、メルカリや、また古本屋で売るという考えはない。本は私にとって一度に手に取った瞬間から魚・肉・野菜となる。目いっぱい材料を使い切るつもりなので、よっぽど切ってみたら中身が腐っていた(=中を読み始めたら、今のじぶんにとってはどうでもいい内容だった)場合を除いて、ラインマーカーも引くし、付箋もつけて読むタイプだ。場合によっては要旨をWordかなんかでまとめることさえもある。それくらい自分の中に「栄養分」として吸収しようとするし、そうじゃないと著者に失礼だと思うからだ。だから、量は読まない、質を追求する。

ってことで今日はこの辺で。