ハゲ・薄毛を「魅せる」社長の日記

美薄毛研究家・劣等感マーケターの松本圭司が日々感じたこと、考えたことを不定期に発信中!

起業のタイミングはいつがベストなのか?

昨日、「起業家」と「会社員」の違いについて書いたところ、エラく反響が良かったので(笑)、関連しそうなテーマを連続で書いてみたいと思いました。今朝近所の川をジョギングしていた際に思いついたテーマです。これは起業当初によく周りの人達に聞かれたことの一つであり、また、私自身、自問自答し続けた質問なのですが、

 

「起業のタイミングはいつがベストなのか?」

 

です。

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ではいつ起業すべきなのか?今でしょ!ホンマ?

大抵の起業について記載されている本や、自己啓発的な本には、

  • 「起業は若ければ若いほど良い」
  • 「起業に年齢は関係無い」
  • 「起業したい時が起業する時だ」

など、一体どれが正解やねん!って言いたくなるくらい好き勝手なことが書いている場合が多いのですが、今の私からすれば、どれも正解の様に思えます。しかし、どの理由で起業する場合においても自分で何かしらの「軸」を持って判断するのが良いと思っています。

起業の判断を決める「軸」

私が起業する際に検討した軸は以下の6つでした: 

  1. 自分が興そうする事業への問題意識の大きさ、テンション
  2. 時流 = 世の中のトレンド
  3. ヒト
  4. 知見
  5. お金
  6. 起業時点でリスクが取りやすいか否か

こうして見てみると、いわゆる「リソース」と言われる、人・モノ・カネ・情報が含まれていますが、その通りです。 

私の場合は、自分の特性からして、「自分ごと」ではないことで起業したとしてもそもそも飽き性な性格を自覚していたので、長続きしないと思っていました。会社員時代も仕事とは言え、自分の興味の持てない製品・サービスに関与するのは本当にしんどかったです。

なので、自分の中から生まれる問題意識の中から生まれる事業のタネ・ネタしかやりたくありませんでした。起業家の方々のお話を直接聞いたり、本を読んだりしていると、非常にロジカルに「社会背景がこれからこう変化するからこの領域で起業すれば上手くいくはず」と考えて起業して実際に何億もの売上を上げておられる方もいらっしゃいますが、私の芸風には合わないと思ったので、そのアプローチはしませんでした。というか出来ませんでした。ですので、「自分の中で芽生える問題意識の大きさと強さ」が大事だと思っていました。

あと、当たり前ですが、私がまだ髪あった20代の頃に今のビジネスのネタを思いついたかというと、絶対思いつくことはありませんでした(笑)。つまり、30代後半も後半から、40代にかけての年齢にならなければ思いつかないアイディアでした。なので、私自身は起業は若ければ若いほど良いとも言えず、ある程度年齢を重ねるからこそ気付くマーケットニーズというものもあると感じています。

また、ネタがネタだけに(笑)「時流=世の中のトレンド」も重要な軸だと思っていました。例えば、今のこのタイミングで今更感たっぷりの、去年流行ったピコ太郎のPPAPのグッズを企画販売しようとする友達がいるとしましょう。それを聞いた貴方が「やったらいいじゃん!」「それええんちゃう?」とその友達に強力に勧めるとしたら、それは相当感度が鈍いか(失礼!)、ホンマに悪い人です(笑)。幾ら良いものであっても時流に乗っていない、あるいは、自分で対応出来ないほどに時流に振り回されることをやるとせっかくやっても無駄に終わるだろうなと思いました。

ですので、昨年お笑いコンビ、トレンディエンジェル斎藤さんがブレークしたのもタイミング的には良かったと思いましたし、政府主導の働き方改革やLGBTといった「ダイバーシティ社会=多様化社会」という言葉が定着してきたのも風向き的も悪くないと思いました。

「ヒト」については、起業する協力して下さる人達が起業前のタイミングでも、起業後のタイミングでも現れてくれたことが大きいです。起業前にリソースとして十分であったかというとそうでなかったかもしれませんが、事業が見えてくる中でどうにかなるだろう的な考えでスタートしました。

「知見」についても、自分が薄毛であるということ以外では、私が2012年に神戸大学の社会人大学院(MBAプログラム)に通っていた際に、他の同級生と一緒に行った「恥ずかしいコト・モノが生み出す市場の研究」で得られたものくらいでしたが、これも理美容業界で実際に薄毛の方々にデイリーで接しておられる方々、アパレルの専門家、心理学者の方々、また起業してからは起業家の先輩方から惜しみなく沢山のノウハウを頂戴し、何とかカタチになっていっています。

mba.kobe-u.ac.jp

お金については一番無かったリソースでした(笑)。しかもここが一番知りたいことなのに、どの本にも、ウェブサイトにも全然生々しいことが書いていないんです。これも早々に保有していた不動産を売却して、またなけなしの貯金を切り崩していく訳です。こういうリアルな話無しに起業なんてあり得ないです。起業家の皆さんの創業期の話は全てドラマになってしまうくらい衝撃的ですし、そこから這い上がっていかれるストーリーに感動さえしてしまいます(泣)。

起業時点でリスクが取りやすいか否かについては、特にご家族がおありの起業家にとってはシリアスかつ、現実的な問題として差し迫ってくるはずです。が、ここで大事なのは「根拠なき自信」ですね(笑)

私がここでこう書くと誤解が誤解を生んでブログが炎上するかもしれない(そこまでの読者数はいないので大丈夫でしょうが)と心配してしまいますが、これまで昨年までは一応真っ当に会社員を20数年やってきた(つもりです笑)ので、自分以外に失業すべき人間は「絶対に」いるはずだと思っているので、本当かどうかは別として、いつでも自分を採用するところはあるはずだと思ってやっています。というか、それくらいの表面上の横柄さが無いとやってられないんです、起業家って。「確信的勘違い」「確信的KY」と言ってもいいかもしれません(笑)。

また、世の中で人材不足が深刻化しているというニュースが流れると、まだまだ世の中には選ばなければ仕事はあるから、宅急便のドライバーでも何でもあるなと思っています。

結論

結論です。

結局、タイミングが合った(全ての軸が揃う状態、全ての軸が重なる状態)としても、バッターボックスでバットを振らない限り、ボールは前に飛びません。人生にフォアボールは無いです(ということにします笑)。そもそも私の短い人生を振り返ってもすべての軸が十分に揃う、重なったことは一度もありませんでした(笑)

やるか(振るか)、やらないか(振らないか)。それだけです。ここにあんまり理屈は必要ないです。

そもそも起業なんて上手くいかない確率の方が高いので経済的合理性からするとやらない方が正解です。にも関わらずやるとはどういうことなのか?

www.nli-research.co.j

起業しない理由を探して、理屈で抑え込めるくらいの熱量であれば、そもそも色んなリソースが制限される起業をしてもストレスを抱え込むことになるでしょうし、精神衛生上、良いとは言えません。特に大企業勤めの人は好待遇が当たり前になっているので、そのプライドと当たり前を「漂白する」のが大変です。

大袈裟に言うと、大企業という大事にビニールハウス栽培されていたところから、アフリカのサファリに放り出されるイメージですね。私も会社員時代のある期間は出張はビジネスクラスが当たり前、でも今は深夜バスでの東京往復が当たり前です。

それが分かっていて何故起業することにしたのか、それについてはまた書いてみたいと思います(^^)