ハゲ・薄毛を「魅せる」社長の日記

美薄毛研究家・劣等感マーケターの松本圭司が日々感じたこと、考えたことを不定期に発信中!

実は薄毛こそ「高サイクル」で散髪に行くべし

前回の投稿では「汗をかくのが決して悪いのではなく、汗をかくことで薄毛が目立つ髪型が悪い」、ついては「可能な限り短髪にすることをおススメします」ということをお伝えしましたが、薄毛が目立たない髪型を維持するために必要な散髪の頻度はどの程度なのかを考えてみたいと思います。

 

下記写真は代表の松本が今年の6月16日に、側頭部0.8ミリ、トップ指1本分でカットして貰った直後の写真です。頭頂部の髪の間に見える地肌の色ムラは少なく見えると思います。 

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次に6月16日から約3週間、20日間が経過した7月6日の頭部の写真が下記になります。頭頂部と側頭部を比べてみると色ムラが現れているのが分かると思います。

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髪の伸びるスピードは1日に0.3ミリとも、1カ月に1㎝とも言われていますので、20日間で指の爪1つ分の長さにも満たない6ミリから7ミリ程度しか伸びていないはずですが、これほど頭部に「濃淡」が現れてくるのです。また髪質にもよると思いますが、髪が自立しにくくなってきます。

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さて、まとめです。

もちろん個人差はあるとは思いますが、概ね薄毛が目立たない髪型を維持するためには、散髪サイクルは「最長3週間」とするのをオススメします。もちろん、髪の長さを短くすればするほど、そのサイクルは短くするのが適切かと思います。

スキンヘッドの方は、人によっては週1回、もしくは毎日剃る方もいらっしゃるようです。

せっかく短髪にして楽な髪型になったのに面倒臭いと思ってはいけません(笑)短髪にしたらしたでマメなメンテナンスを継続することが大事になってきます。

面倒臭いからと、残っている部分の髪を伸ばしたらかえって頭皮が目立つのは前回の投稿でもお伝えした通りです。

calvo-life.hatenablog.com

ということで、カルヴォへの道は決して楽じゃありませんが、慣れれば歯磨きやその他の習慣と同じように感じるようになる、はずです(^^)

薄毛にとって「夏」と「冬」のどちらが過ごしやすいのか?

薄毛にとって「夏」と「冬」のどちらが過ごしやすいのか?

空梅雨で梅雨が去ったのかと、気温が一気に30℃オーバーまで上昇する日があると思いきや、記録的な豪雨が降ったりと不安定な天気が続いていますが、確実に季節は夏本番に向かっているのを感じます。いよいよ、薄毛男性にとってツラい季節がやってきたなと感じる今日この頃です^^;

さて、薄毛男性にとって、寒い「冬」は頭が冷えるという意味では厳しい時期であることには違いないのですが、それよりも「夏」の方が薄毛問題への対処が難しいと感じています。寒さは帽子をかぶれば何とかしのげるという点においては、冬は対応がしやすい季節だと思います。

なぜ「夏」の方が対処が難しいのか

それでは、なぜ「夏」の方が薄毛問題の対処が難しいのかについて考えてみたいと思います。

  1. 外気の気温上昇に伴い、頭皮に汗をかく量・頻度共に増加
  2. スキンヘッド・丸刈り・超短髪な薄毛男性ならともかく、中途半端な長さで頭皮を隠そうとしている薄毛男性の髪は汗によって毛束を生み出し、隠そうするのも虚しく、かえって髪を少なく見せてしまうことになるf:id:calvo_life:20170703171924p:plainf:id:calvo_life:20170703213723p:image

    なぜ、まとまった毛束の中の肌色が目立つのかについてはこれで説明出来ます。上図に白と黒の中心に肌色がありますが、この肌色は2つとも全く同じ色です。白の中心の肌色の方が暗く、黒の中心の肌色の方が明るく見えませんか?明るさの対比によって実際と違う色に見える現象のことを「明度対比」といいます。これは実際の色の変化ではなく、目の錯覚による現象です。つまり髪の毛である黒色に囲まれた肌色は本来の色以上に明るく見えてしまう、即ち地肌が目立ってしまう宿命にある訳です。逆に言うと、明度の近い白髪の中に頭の地肌が透けて見えても、黒髪の中に避ける地肌ほど気にならないのはこの錯覚のせいと言えます

  3. 頭皮に直射日光をもろに受けてしまうことになり、頭皮が灼けやすくなり、頭皮のシミなどの発生に繋がりやすい
  4. 汗を頭皮にかくことによって、特に女性が嫌がる「臭い」の原因となりやすい
  5. 頭皮を隠すために髪を伸ばしている薄毛男性が頭皮の日焼け防止のために帽子をかぶると、頭皮を隠す髪型が崩れるのと同時に、冬場以上に頭皮が蒸れ、汗をかく要因になりやすい

薄毛男性の夏場の対処方法

では、薄毛問題の対処が難しい夏場にはどのような対処方法が適切なのでしょうか?

  1. 基本的には夏場に完全に汗が噴き出すのを止めることは不可能に近いですので、可能な限り短髪にすることをおススメします。
  2. 頭皮からの汗を止めることは難しいため、つまり臭いの原因を断ち切ることは難しいので、乾いたタオルでまめに頭皮の汗を吸い取ることが重要です(頭皮を隠す髪型をされていると、髪型を崩さないように汗を吸い取る必要があるため、かなり面倒な作業になります)。但しこのような商品もあるようなので、トライする価値ありですね^^

    www.gatsby.jp

  3. 頭皮を隠す髪型をしながら、日焼け防止目的で帽子をかぶることは、かえって帽子の中を不衛生にしかねないので、帽子をかぶらないか、短髪にして帽子をかぶり少しでも不衛生な状況を改善することをおススメします
  4. どうしても頭皮を隠す髪型を維持されたい場合は、日傘を差すのもありかと思います。そうした場合、頭皮を隠している薄毛男性も髪型を乱すことなく、紫外線防止の対策が取れます

    trendy.nikkeibp.co.jp

まとめ

日本の様に夏場が異常なまでに高温多湿な気候である以上、汗をかくことや鋭い日差しから逃れることは不可能です。従って、汗と日差しにどう対応するかが大事になります。これまでの通り、日差しを遮ろうとする行為(帽子をかぶる)と、頭皮を衛生的に保つ行為(臭いの原因をそのままにしない)はトレードオフの関係にあり、どちらかを望むとどちらかを諦めないといけないのが現実です。

しかし、「汗をかくのが決して悪いのではなく、汗をかくことで薄毛が目立つ髪型が悪い」とした場合、薄毛を魅せるという手段を取れば、「汗を拭きとりやすい短髪で頭皮を衛生的に保ちつつ、日差しを遮る帽子もかぶれる」という両立が可能になる考えています。

「このハゲー!」音声、垂れ流すテレビ局 放送された回数数えてみた

メンズ専門百貨店で薄毛男性販売員の数を数えはしたものの、さすがに女性国会議員の元秘書へ吐いた「このハゲーーー!」が放映された回数を数えようとは思いませんでしたが、やはり数える人がいるんだなと、びっくりです(笑)😅

 

「このハゲー!」音声、垂れ流すテレビ局 放送された回数数えてみた (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

「ストーリーとしての競争戦略」的にカルヴォはどうなのか?

昨年、私がハゲ薄毛を従来の価値観である、隠す・増やすではなく「魅せる」ことをネタに起業すると話した際には、多くの方がかなりの確率で呆気に取られた様子(笑)であったり、多分正直な反応が出てしまったのだと思いますが、思わず「ウソやろ!」「またまた冗談を~」といったコメントを数多く頂きました。

その後、「なるほど!」「着眼点が面白い!」など、かなりポジティブな反応を頂くのですが、大体、この驚きの反応の後に続くのが、ビジネスの世界に近い方々、普通の主婦の様な方々関わらず、皆さん間髪入れずに「で、それどうやって儲けるの?」っていう至極全うなツッコミでした。皆さん、儲けること、お金についての関心が非常に高いんだなぁ~と思いました(笑)。

私もその質問に対しては、その都度、その時々に考えている範囲での回答はしましたが、大体の方々は腑に落ちない感じでした。

でも、私はきっとそんなもんだろうなと思っていました。それは誰もが当たると分かっていることなら、既に誰かが上手くやっている訳でして、それはまるで当たると分かっている宝くじを買うようなものだとも思いました。一応想定しているものはあっても、それが上手くいくか分からないからこそ挑戦する意味があるのであって、上手くいくと分かりきっていることをやるのは、まるで大人が足し算、引き算をやるようなもので、意味が無いと思っていました。なので、やりながら見えてくることも多々あると考えています。

考えてもみて下さい。

私(現在44歳)より若い世代の人達は覚えていらっしゃるかは分かりませんが、私が高校生の時に伊藤園の「お~いお茶」が初めて発売されたのですが、その時代は「お茶は暖かいもの」「お茶は自宅や会社で飲むもの」というのが「常識」でした。

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また、水も買って飲むなんて一昔前までは考えれない価値観でした。大体中学、高校の部活の終了時間には部員全員でこぞって校庭の水道の蛇口に口をつけるなんてことをしていたのにも関わらず、いつしかミネラルウォーターを1本100円や100数十円で買う方が「常識」になっていったのは周知の事実です。

私はその当時の伊藤園の商品企画担当者や「エビアン」や「ボルヴィック」を日本に輸入した商社の担当者や「六甲のおいしい水」を企画した人がどなたなのかは全く存じ上げませんが、きっと「従来の常識」を変えるまでに大変な苦労をされたのではないかと推察します。しかし、一旦、生活者の「常識」が従来のものから、新しいものに入れ替わると、まるでオセロゲームのように一気に形勢は逆転していきます。ですので、それほどまでに「常識」というものは変わりやすいと思っています。

カルヴォも言わば、従来の常識への挑戦状を叩きつけているようなものです。しかし、この従来の常識を変えることが出来るかは分かりません。しかも、この「ハゲ薄毛」というイシューは人間の感情が複雑に絡む非常にセンシティブな問題です。ですが、この従来の常識をちゃぶ台をひっくり返すかのように変えられたら面白いだろうなと思います。

話が飛びます。

私が尊敬するカルヴォでもある、一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の楠木建さんが2010年に出された「ストーリーとしての競争戦略~優れた戦略の条件」は約500ページものボリュームがあるのにも関わらず、経営書としてベストセラーとなったことを覚えておられる方も多いと思います。

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この本の中の数か所を引用してみたいと思います:

しょせんビジネスなのです。戦争でもあるまいし、戦略は「嫌々考える」ものではありません。まずは自分で心底面白いと思える。思わず周囲の人々に話したくなる。戦略とは本来そういうものであるべきです。自分で面白いと思っていないのであれば、自分以外のさまざまな人々がかかわる組織で実現できるわけがありません。ましてや会社の外にいる顧客が喜ぶわけがありません。

私自身、このカルヴォの話自体、自分でも面白いと思いますし、多分人に話しまくっていると思います(笑)ので、上手い戦略かどうかは別として、ここの部分については当てはまっているのかもしれないと思います。

続いてこんな下りも引用してみたいと思います。但し、重要なところが複数ページに跨って散りばめられているので、<中略>で繋ぎます。

筋の良いストーリーに独自のコンセプトは欠かせません。戦略ストーリーにおけるコンセプトの重要性は幾ら強調しすぎてもし過ぎることがありません。<中略>コンセプトづくりにとって大切なことを三つに集約して指摘したいと思います。第一は、これまでの話と重なりますが、すべてはコンセプトから始まる、ということです。<中略>ユニークなコンセプトの定義は、戦略ストーリーの出だしから、他社との「違い」を約束するものなのです。<中略>他社との明確な違いを定義するコンセプトがなければ、ユニークな戦略ストーリーは生まれません。<中略>誰に嫌われるか」をはっきりさせる、これがコンセプト構想にとっての大切なことの二つ目です。ターゲットを明確にするということは、同時にターゲットでない顧客をはっきりさせるということでもあります。<中略>全員に愛される必要はない。この覚悟がコンセプトを考えるうえでの大原則です。<中略>筋の良いコンセプトを構想するために大切なことの三つ目、多分これが最も大切なことだと思うのですが、それは「コンセプトは人間の本性を捉えるものでなくてはならない」ということです。なんとなく耳ざわりの良い「良いこと」を羅列するだけでは、ユニークなコンセプトにはなりません。人間の本性とは、要するに、人はなぜ喜び、楽しみ、面白がり、嫌がり、悲しみ、怒るのか、何を欲し、何を避け、何を必要とし、何を必要としないか、ということです。

カルヴォのコンセプトはいたってシンプルです。

「ハゲ薄毛」に悩まれている男性に隠す・増やすを超えた第3の選択肢「魅せる」ことを通じて誇り・自信を再獲得して頂く

誰に嫌われるかについては、嫌われるというか、ターゲットに入らないのはハゲ薄毛に悩む必要もない男性の方々です。あるいは「ハゲ薄毛」と聞いて、「は?」と仰るような方々です。

カルヴォがハゲ薄毛というイシューを取り扱うことで、「恥」という深層心理に関わることから、人間の本性を捉えに行こうとしていることは明らかです。

カルヴォがどういう道筋を辿っていくのかについては私も楽しみですし、楽しみにして頂ければと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いします(^^)

 

 

何故か3日連続で起業や生き方のことを書いたら…

おはようございます、カルヴォ松本です(^^)

何故か3日連続で起業や生き方のことについて投稿させて頂いたところ、1週間前の6月21日の1日のアクセス数がたったの6アクセス(これはヒドいですね笑)だったのが、1週間後に600アクセスと、100倍になって驚いてます😲

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600アクセスと言うと、大体、東京・山手線や中央線のラッシュ時の1両当たりに乗っている人の数が300人くらいらしいので、満員電車2両分の方々にアクセス頂いたことになるようです。一気に少なくなったような気もしなくは無いですが(笑)

それでも1週間でワンボックスカーに乗る人数から満員電車2両分です、スゴいことです(^^)

まぁー、それにしても、よほどハゲ薄毛のテーマがニッチ過ぎるのか😅(笑)、それともよほど人生を考えて会社を辞めたい人が多いのか😆(笑)、その真相は分かりませんが、本当に有難い限りです。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございます‼️

私はヘアスタイルは似ているものの(笑)、市川海老蔵さんでは無いので、1日に10回も20回もブログを更新することは出来ませんし、そもそも人の大事な大事な時間を奪ってまで読んで頂くネタをそんなに頻繁にアップも出来ません。

ですが、私が普段からウソ偽りなく思ってること、考えていること、あるいはどこかしこで話していることを整理して投稿することは私自身が過去を振り返る、反省する際に貴重な材料になることが分かってきたのと、またそれらを読んで下さる方々と共有させて頂くことで、どなたかの新たな気づきになってくれたらいいなぁーと思って書いてますので、また良かったら読んで下さいませ。

当たり前ですが、私が書いていることは私の主観に基づいているものが殆どですので、少しでも違うなと思われたらサッサとスマホなり、PCの画面を閉じちゃって下さい。

わざわざイヤな気分になってまでブログなんて読むもんじゃないです。自分にとって直感的にマイナスに感じるものは遠ざける方が負のエネルギーを浴びないということで私もそうしてます。もちろん批判のメッセージを書いて下さっても良いと思いますが、そのエネルギーは他に振り向けた方が良いと私は思います。

読んで、元気になって、やる気が出て、「よーし、ヤルぞ!」ってくらいな気持ちにならないと貴重な時間を使ってブログなんて読む価値は無いと私は思うので、『ハゲ薄毛ネタ』と併せて、普段から考えていたり、思っていたり、お役に立ちそうなことを可能な限り書いていきたいと思います。

従って、更新頻度はコミットしません(笑)、良いことが書けた時は更新したいと思いますのでよろしくお付き合い下さい🙇

何故わざわざ会社を辞めてまで起業したのか?

何故わざわざ会社を辞めてまで起業したのか?

何で私がわざわざ会社を辞めてまで起業家になろうとしたかについては、最近取材して下さることが多くなったメディアの方々からも良く質問されることの一つです。

多分、何も事情を知らない人からしたら「のっぴきならない事情があったんとちゃうか?」とか、単純に「アホちゃうか?」といったコメントも聞こえてきそうですが、理由は至ってシンプルでして、

 

「他人が思いついたこともない、あるいは過去に誰かが思いついたことであったとしても、試行錯誤することで、自分発のブランドを創ってみたかった」

 

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これに尽きます。これ以上も、これ以下もありません。

自分発のブランドを創ってみたかった

会社員生活を20数年していた中で一番違和感を感じ続けたことは、face-to-faceはもちろんのこと、電話でも「〇〇会社の松本です」と、自己紹介する時でした。子供じみてるかもしれませんが、ぶっちゃけ「オレはどこの所属でもない、オレはオレなんだ」と心のどこかでは事あるごとにそう思っていました。

ですから、いつかは「〇〇会社の松本」ではない、「自分発」でブランドを創ってみたかったんですね。しかも誰もやっておらず(仮に既にやっていたとして現時点では成功と呼べる事例が生まれていない)、かつスケールする(事業規模が拡大する)可能性を感じられる領域で創ってみたかったということです。それが私が一番「自分ごと」として問題意識を持っていた「ハゲ薄毛」というイシューであったということですね(笑)

自分を騙すことにも限界が…

そういう「やりたいことがある」のにも関わらず、勤務している企業で、自分ごとに落とし込めようにも、落とし込めない製品・サービスのことを考え続けるのは非常に苦痛です。毎月25日に黙っていても銀行口座に給料が入ってきても、有難かったのは間違いなかったですが、特段嬉しくはなかったです。

別にやりたいことがあるのに自分を騙し騙ししながら、大企業で働き続けることも出来なくは無かったでしょうが、それで残り数十年過ごすのが果たして自分に正直に生きているとは言えないなと思いました。

スティーブ・ジョブズの言葉で気付いた

2011年に、今、まさにこのブログをご覧になっている方々の多くが使われているであろうiPhoneAndroid携帯の方もいらっしゃると思いますが)の生みの親であるSteve Jobsが亡くなった時に、在りし日のJobs氏があの有名な2005年の米・Stanford大学の卒業式でスピーチをしている模様をテレビでもYouTubeでも頻繁に目にしましたが、

youtu.be

私はスピーチのこの下りに衝撃を受けました:

If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?

 - Steve Jobsスティーブ・ジョブズ) -

もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか?

私はこの言葉は人生の本質を突いている、突き過ぎる程までの問いだと思いました。

残念ながら、このスピーチを聞いた時に、この至極シンプルな問いに対して私は0.1秒で"NO!"と言えてしまうなと思い、随分と落胆しました。

と同時に、私は何故、多くの人達が好きでもない(少なくとも外からはそう見える)モノ・コトに関わり続けて仕事を続けているのかについて、ずっと分からなかったのですが、ようやく解答に辿り着いたのを覚えています。

残念ながら多くの人達はさしてやりたいことも無い、まさに人生最後の日だとしたら絶対やらないであろうことをしに行くために、毎日通勤電車に揺られている(電車通勤に限らないですが笑)のだと思います。

こんなことがありました。

私が会社員を辞めてから間もない頃に会社員をされているある人とご飯を食べることになりました。その人は私が起業に至った経緯を聞いて「私、目が覚めました、明日から変わります!」と言ってその日は別れました。

数ヶ月後にまたその人と会う機会がありました。その人は「私、目が覚めました、明日から頑張ります!」と言いました。

私はこの人はずっと変わらないんだろうなと思いました。

殆どの人は別に取り立てて、現状を変えてまでやりたいことが無いのだと思います。現状の不満を言っている方が新しいことをするよりも楽だと思っているからかもしれません。

それは何故か? これまで真剣に「自分」という人間と向き合うことをしてこなかったからなのではないかと考えています。自分の内なる声を聴こうとしなかったからかもしれません。私も誤魔化し誤魔化しやり過ごしてきた人間の一人です。

今の日本で人生の目的を考えなくとも餓死することは少ないのではないでしょうか?だからこそ、人生の「目的」のために生きているのではなく、「手段」即ち、食うために人生という期間を生きている人達が多いのかもしれません。

毎日が面白くないと仰る人は多いのですが、その面白くないドラマの脚本を書いているのは一体誰なのかを今一度考えてみられることをオススメします。

実は今現在大企業に勤めておられ、ましてや中間管理職で1,000万円プレイヤーの方々で現状に満足されていない方は、このように私が起業した経緯を聞いて下さると、かなりの割合で共感して下さることが多いです。

当たり前ですが、やりたいことが企業勤めでないと出来ない場合も多々ありますので、上記は単なる生きる上での価値観についてのみ記していることをご理解頂ければ幸いです。

まとめ

さて、話が重たくなりました(笑)。

じゃあ、お前は一体何をしたんやと言われると、別に私も何をしたという訳ではありません(笑)。まだブランドを創ろうとする過程の中にいるに過ぎません。

前回のブログにも書きましたが、起業は上手くいかない確率の方が高いくらいのものですから、この先どうなるかは分かりません。でも「やりたいこと」があるのであれば非合理的と言われようが、本能で突っ込んでいくのも一つの考え方かなとも思います。自分の心の中のアクセルとブレーキのどっちを踏むかは本人次第ですね。

リソースと言われるヒト、モノ、カネ、情報は何一つ人それぞれに平等には与えられていません。その中で人間に平等に与えられているのは「時間」だけだと言われています。しかし、その平等に与えられているとされる「時間」でさえ、自分でコントロール出来る部分と、そうでない部分がある。

平等であるならば、人生の寿命も全員一律80歳とかじゃないとフェアではないはずなのですが、実際はそうではないです。残念ながら人間という生物は、生まれたその瞬間から「死」に向かって猛烈なスピードで走っているのは紛れもない事実です。しかもその終わりがいつ来るかも分からない。

そんな中、可能な限り自分でコントロール出来る割合を増やすために、もっと本能に従って生きても良いような気がします。

何にせよ、自分の人生を振り返った時に最終的に「満足出来た!」と言える生き方が一番かなと私は思います。

起業のタイミングはいつがベストなのか?

昨日、「起業家」と「会社員」の違いについて書いたところ、エラく反響が良かったので(笑)、関連しそうなテーマを連続で書いてみたいと思いました。今朝近所の川をジョギングしていた際に思いついたテーマです。これは起業当初によく周りの人達に聞かれたことの一つであり、また、私自身、自問自答し続けた質問なのですが、

 

「起業のタイミングはいつがベストなのか?」

 

です。

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ではいつ起業すべきなのか?今でしょ!ホンマ?

大抵の起業について記載されている本や、自己啓発的な本には、

  • 「起業は若ければ若いほど良い」
  • 「起業に年齢は関係無い」
  • 「起業したい時が起業する時だ」

など、一体どれが正解やねん!って言いたくなるくらい好き勝手なことが書いている場合が多いのですが、今の私からすれば、どれも正解の様に思えます。しかし、どの理由で起業する場合においても自分で何かしらの「軸」を持って判断するのが良いと思っています。

起業の判断を決める「軸」

私が起業する際に検討した軸は以下の6つでした: 

  1. 自分が興そうする事業への問題意識の大きさ、テンション
  2. 時流 = 世の中のトレンド
  3. ヒト
  4. 知見
  5. お金
  6. 起業時点でリスクが取りやすいか否か

こうして見てみると、いわゆる「リソース」と言われる、人・モノ・カネ・情報が含まれていますが、その通りです。 

私の場合は、自分の特性からして、「自分ごと」ではないことで起業したとしてもそもそも飽き性な性格を自覚していたので、長続きしないと思っていました。会社員時代も仕事とは言え、自分の興味の持てない製品・サービスに関与するのは本当にしんどかったです。

なので、自分の中から生まれる問題意識の中から生まれる事業のタネ・ネタしかやりたくありませんでした。起業家の方々のお話を直接聞いたり、本を読んだりしていると、非常にロジカルに「社会背景がこれからこう変化するからこの領域で起業すれば上手くいくはず」と考えて起業して実際に何億もの売上を上げておられる方もいらっしゃいますが、私の芸風には合わないと思ったので、そのアプローチはしませんでした。というか出来ませんでした。ですので、「自分の中で芽生える問題意識の大きさと強さ」が大事だと思っていました。

あと、当たり前ですが、私がまだ髪あった20代の頃に今のビジネスのネタを思いついたかというと、絶対思いつくことはありませんでした(笑)。つまり、30代後半も後半から、40代にかけての年齢にならなければ思いつかないアイディアでした。なので、私自身は起業は若ければ若いほど良いとも言えず、ある程度年齢を重ねるからこそ気付くマーケットニーズというものもあると感じています。

また、ネタがネタだけに(笑)「時流=世の中のトレンド」も重要な軸だと思っていました。例えば、今のこのタイミングで今更感たっぷりの、去年流行ったピコ太郎のPPAPのグッズを企画販売しようとする友達がいるとしましょう。それを聞いた貴方が「やったらいいじゃん!」「それええんちゃう?」とその友達に強力に勧めるとしたら、それは相当感度が鈍いか(失礼!)、ホンマに悪い人です(笑)。幾ら良いものであっても時流に乗っていない、あるいは、自分で対応出来ないほどに時流に振り回されることをやるとせっかくやっても無駄に終わるだろうなと思いました。

ですので、昨年お笑いコンビ、トレンディエンジェル斎藤さんがブレークしたのもタイミング的には良かったと思いましたし、政府主導の働き方改革やLGBTといった「ダイバーシティ社会=多様化社会」という言葉が定着してきたのも風向き的も悪くないと思いました。

「ヒト」については、起業する協力して下さる人達が起業前のタイミングでも、起業後のタイミングでも現れてくれたことが大きいです。起業前にリソースとして十分であったかというとそうでなかったかもしれませんが、事業が見えてくる中でどうにかなるだろう的な考えでスタートしました。

「知見」についても、自分が薄毛であるということ以外では、私が2012年に神戸大学の社会人大学院(MBAプログラム)に通っていた際に、他の同級生と一緒に行った「恥ずかしいコト・モノが生み出す市場の研究」で得られたものくらいでしたが、これも理美容業界で実際に薄毛の方々にデイリーで接しておられる方々、アパレルの専門家、心理学者の方々、また起業してからは起業家の先輩方から惜しみなく沢山のノウハウを頂戴し、何とかカタチになっていっています。

mba.kobe-u.ac.jp

お金については一番無かったリソースでした(笑)。しかもここが一番知りたいことなのに、どの本にも、ウェブサイトにも全然生々しいことが書いていないんです。これも早々に保有していた不動産を売却して、またなけなしの貯金を切り崩していく訳です。こういうリアルな話無しに起業なんてあり得ないです。起業家の皆さんの創業期の話は全てドラマになってしまうくらい衝撃的ですし、そこから這い上がっていかれるストーリーに感動さえしてしまいます(泣)。

起業時点でリスクが取りやすいか否かについては、特にご家族がおありの起業家にとってはシリアスかつ、現実的な問題として差し迫ってくるはずです。が、ここで大事なのは「根拠なき自信」ですね(笑)

私がここでこう書くと誤解が誤解を生んでブログが炎上するかもしれない(そこまでの読者数はいないので大丈夫でしょうが)と心配してしまいますが、これまで昨年までは一応真っ当に会社員を20数年やってきた(つもりです笑)ので、自分以外に失業すべき人間は「絶対に」いるはずだと思っているので、本当かどうかは別として、いつでも自分を採用するところはあるはずだと思ってやっています。というか、それくらいの表面上の横柄さが無いとやってられないんです、起業家って。「確信的勘違い」「確信的KY」と言ってもいいかもしれません(笑)。

また、世の中で人材不足が深刻化しているというニュースが流れると、まだまだ世の中には選ばなければ仕事はあるから、宅急便のドライバーでも何でもあるなと思っています。

結論

結論です。

結局、タイミングが合った(全ての軸が揃う状態、全ての軸が重なる状態)としても、バッターボックスでバットを振らない限り、ボールは前に飛びません。人生にフォアボールは無いです(ということにします笑)。そもそも私の短い人生を振り返ってもすべての軸が十分に揃う、重なったことは一度もありませんでした(笑)

やるか(振るか)、やらないか(振らないか)。それだけです。ここにあんまり理屈は必要ないです。

そもそも起業なんて上手くいかない確率の方が高いので経済的合理性からするとやらない方が正解です。にも関わらずやるとはどういうことなのか?

www.nli-research.co.j

起業しない理由を探して、理屈で抑え込めるくらいの熱量であれば、そもそも色んなリソースが制限される起業をしてもストレスを抱え込むことになるでしょうし、精神衛生上、良いとは言えません。特に大企業勤めの人は好待遇が当たり前になっているので、そのプライドと当たり前を「漂白する」のが大変です。

大袈裟に言うと、大企業という大事にビニールハウス栽培されていたところから、アフリカのサファリに放り出されるイメージですね。私も会社員時代のある期間は出張はビジネスクラスが当たり前、でも今は深夜バスでの東京往復が当たり前です。

それが分かっていて何故起業することにしたのか、それについてはまた書いてみたいと思います(^^)